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『火花』又吉直樹 [読書]

ちょっとフィーバーが落ち着いた感がありますが、『火花』を読みました
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お笑い芸人が書いた文学、と毛嫌いしては勿体無い良作です


あらすじは…

駆け出しのお笑い芸人・徳永は、4歳上の芸人・神谷と営業先で知り合う

天才肌の神谷に心酔した徳永は、伝記を書くことを条件に弟子入りさせてもらう

そして、この日から二人の友情は始まり、最高の笑いを目指して突き進むが…


と、こんなかんじです

物語はフィクションではありますが、妙にリアリティを感じずにはいられません

若い頃に何かに打ち込んだ人には、きっと理解できると思います


神谷は天才肌と書きましたが、そのために変人扱いされることもあります

争い事の嫌いな心の優しい男なのですが、それが優しいということに気付かないほど、とても不器用でもあるのです

その反面、美しい風景でさえも笑いのためなら平気で破壊してしまう

そういった危うさも併せ持ち、見栄を張る破滅型の人間でもあります

登場人物としては魅力的ですが、彼の人間性故に、幸せなのか不幸なのかわからない結末を迎えます


神谷の考え方に共感できるかどうかで、この作品の評価が別れるかもしれません

映画化されるようなことがあれば、文庫化されてまた売れそうな予感です!!

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